2学期終業式
2学期終業式校長講話
皆さん、おはようございます。 今日で、一年の中で最も長い2学期が幕を閉じます。今、皆さんの顔を眺めていると、4月の出会いや8月の始業式の時よりも、ずっと逞しく、引き締まった表情に見えます。この長い学期の間、皆さんが多くの経験を積み、自分自身を磨き続けてきた証拠です。
1「本気で取り組もう」
私は4月に赴任して以来、「何事にも本気で取り組んでほしい」と言ってきました。本気で取り組めば必ず人は成長し、一人一人が輝けるからです。今日は、スライドを見ながら、その合言葉である「元気」「勇気」「根気」の三つの「気」を軸に、2学期を振り返ります。
2「元気」
皆さんの元気は上尾南高校の宝です。体育の授業の活気ある掛け声、機敏な準備体操。そして全員が取り組んだマラソン大会と外周走。あの必死な激走と、ゴールを目指す真剣な眼差しは、私を深く元気づけてくれました。
3「勇気」
これは日々の授業や地域との関わりの中にありました。最近の授業では、「仲間と協調した学び」や「友人との学び合い」が多く取り入れられています。正解が一つではない課題に対し、勇気を持って自分の意見を述べる。あるいは、仲間の意見を丁寧に聴き、考えを深める。こうした姿勢こそが、社会を生き抜くために必要な「勇気」です。 また、吹奏楽部、筝曲部、ダンス部の「敬老祝う会」での演奏と演技、バスケットボール部員有志の落ち葉清掃。これらも「誰かのために動く」という勇気ある行動です。その勇気が、本校と地域を温かく結んでくれました。
4「根気」
盛り上がった文化祭、特に文化部の皆さんの発表やクラス企画、おもてなしの心は実に見事でした。あの素晴らしいステージや作品は、一朝一夕にできたものではありません。思うようにいかない日も、何度も練習や作り直しを繰り返した「根気」の賜物です。
「継続は力なり」ですね。私は、継続には「二つの道」があると考えます。
5「目標に向かってステップを踏む継続」
高い目標を定め実践すれば、必ず壁にぶつかります。努力しても結果が出ない時、多くの人は諦めます。しかし成長は、右肩上がりの直線では得られません。ある一定期間「根気」強く続けたあとに、階段を一段登るように突然現れるものです。向上を感じられない時こそ、やり方を工夫し「あと一歩」を続ける。それこそが目標を達成する唯一の道です。そして、進学クラスの生徒たちが考査前に自主学習に励んでいた「目標に向かってステップを踏む継続」の姿です。
また、陸上部の男子生徒が男子棒高跳びで関東大会出場を決めた快挙。これは、より高いレベルに身を置き、苦しい練習を日々積み重ねてきた圧倒的な「根気」が、大きな花を咲かせたものです。
6「日々の役割や やるべきことを真摯に果たす継続」
毎日学校に来て授業にまじめに取り組む、クラスや部活動、委員会、清掃などの役割を真摯に果たす。こうした当たり前を誠実に続ける、継続です。 体育祭の前に、体育委員が朝早く集合して準備していました。こうした見えない努力のおかげで皆さんが体育祭を力いっぱい楽しめたのですね。
修学旅行の民泊先で、皆さんの挨拶や振る舞いが地元の方に絶賛され、どうしたらこんな良い子が育つのかと聞かれました。皆さんが日頃から培ってきた「誠実さ」が、旅先で自然と溢れ出た結果です。皆さんの誠実な歩みは、周囲の人々に感動を与えます。くじけそうな時があっても、先生方も私も、皆さんの努力を必ず見ています。
7「地域の眼差しと命の尊さ」
皆さんに知っておいてほしいことがあります。それは、皆さんがどれほど地域の方々に愛され、守られているかです。 4月にあった自転車事故の際、近隣の畑の持ち主に対応をお願いしたところ快く目印のシール張ってくれ、上尾市では道路沿いの白線を引き直してくれました。また先日、大谷小学校の校長先生から、地域の方々の働きかけでUDトラックス社東側の道路に、歩行者優先の「グリーンベルト」が引かれたという知らせをいただきました。
これらはすべて、地域の方々が「南高生や地域の子供たちが事故に遭わず、安全であってほしい」と願って動いてくださった結果です。皆さんの命は、ご家族、我々教職員、そして地域の方々にとっても、かけがえのない宝物です。 冬休み中、交通安全には細心の注意を払ってください。グリーンベルトを見るたびに、自分たちが大切にされている存在であることを思い出してください。
8むすび
明日からの冬休み、この三つの「気」を整理し、新しい年への「志」を立ててください。「来年はこれを根気強く続けよう」と自分と対話し、目標を立てるのです。また、年末年始は家庭での役割も大切にし、家族に感謝を伝える休みにしてください。
3学期は学年の締めくくりであり次への準備期間です。1月の始業式、誰一人欠けることなく、元気な笑顔でこの体育館に揃うことを約束しましょう。 以上をもって、2学期終業式の式辞といたします。
令和7年12月24日 埼玉県立上尾南高等学校 校長 小茂田 佳郁