校長室の窓から

2学期始業式 校長講話

 

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皆さん、おはようございます。

 この夏は、突然の豪雨に見舞われる日もありましたが、皆さんに被害はなかったでしょうか。本日、誰一人欠けることなく、全員が無事に新学期を迎えられたことを、教職員一同、心から嬉しく思います。

 

 この夏休み、それぞれの場所で、進路実現に向けた学習や部活動、ボランティア活動など、実り多き日々を過ごしてくれた皆さんを、心から誇りに思います。

 

 さて、今年は本校が創立五十周年を迎える、記念すべき年です。

 (※ロゴのスライドを投影)画面を見てください。五十周年を記念して、素晴らしいロゴマークが誕生しました。「AGEO MINAMI」の文字、そして本校のマスコット「あげニャン」が可愛らしくデザインされています。ぜひ親しみを持って、この記念すべき年を学校全体で盛り上げていきましょう。

 

 ここで、本校の歩みを少し振り返ってみます。

 昭和五十二年四月九日、本校の開校式は、実は「大谷小学校の体育館」で行われました。当時はまだプレハブの仮校舎で、体育館もなかったからです。

 その後、地域の方々が「南高生のために」と、正門の左手に植樹をしてくださいました。それが、現在の「学校の森」です。本校の緑豊かな環境は、地域の方々の温かい支えによって作られたものです。

 

 この歴史の根幹にあるのが、開校以来、受け継がれてきた校訓「誠実」です。

 ロータリーにある「誠実」の石碑は、初代校長・田村説三先生の書によるものです。「一人一人を大切にし、地域に根ざす高校」として、この誠実の精神が、今日まで脈々と受け継がれてきました。

 

 そしてこの節目に、私たちは「一人一人が輝く学校」を目指しています。

 この言葉の根底には、一学期の終業式でもお話しした**「一(いっ)燈(とう)照(しょう)隅(ぐう)」**という教えがあります。

「一人一人が、今自分がいる場所で最善を尽くし、目の前の一隅を一生懸命に照らす。その小さな灯(ともしび)が集まることで、やがて学校全体を明るくしていく」という意味です。

 

 自分自身を磨いて輝かせること。そして、自分の輝きで、周りの一隅を明るくすること。つまり「自分の役割を果たす」ということです。

 皆さんが「目標に向けて一歩踏み出す継続」と、「日々の役割を真摯に果たす継続」の先にあるのが、この「一灯照隅」です。

 

 この「一灯照隅」の実践は、何も特別なことだけではありません。

 実は、私たちが毎回確認している「校門前での一時停止と左右確認」。これもまた、あなたという「一灯」が、上尾南高校の安全という「一隅」を照らす、立派な誠心の実践なのです。

 

 校門前へと向かう交差点は、敷地沿いの道路が優先のため、正面から来る自転車は「必ず一時停止」をしなければなりません。

 「慣れている通学路だから」と油断して通り抜けることは、自分だけでなく、仲間の命をも危険にさらします。あなたが一時停止をして、安全を確認する。その誠実な一歩が、後ろに続く仲間の命を、そして学校全体の安全を守る明かりになります。

 焦っている時こそ、あなたの中の「誠実」という灯を消さないでください。交通ルールを徹底することを、ここで強く約束してください。

 

 五十周年という歴史の節目に立ち会う誇りと、自他の命を大切にする「誠実」な心を胸に、この二学期、皆さん一人一人がさらに輝くことを期待して、私の式辞といたします。