3学期始業式
3学期始業式校長講話
皆さん、あけましておめでとうございます。令和8年の新しい年を、皆さんと共に迎えられたことを心から嬉しく思います。
2学期終業式での話を少し振り返ります。
・本気で取り組むための三つの気 「元気」「勇気」「根気」
・2つの継続「目標に向かってステップを踏む継続」
「日々の役割や やるべきことを真摯に果たす継続」
・成長は、根気強く続けた後に突然現れる
冬休み前、私は皆さんに「来年はこれを根気強く続けるという目標を立てよう」と宿題を出しました。「一年の計は元旦にあり」。自分なりの目標を立てたでしょうか。私は、「この上尾南高校を良い学校にしたい。」「多くの生徒が自分を輝かせるために、本気で取組、在籍した3年間で成長して卒業していけるような学校にしたい」という目標を持ちました。
目標を立てることは、自分の進むべき場所に「旗を立てる」ことです。旗が立っていれば、日々の生活で迷うことがあっても、どちらに進めばよいかがわかります。本校の皆さんは優しく素直ですが、時として「友達がこうだから」と、誰かの後ろをついていくだけになってしまうことがないでしょうか。しかし、この3学期は、他の誰でもないあなた自身の「旗」を立ててください。3学期はまとめの時期であると同時に、次の年度の準備期間、すなわち「0(ゼロ)学期」です。
いよいよ今年、本校は創立50周年という大きな節目を迎えます。半世紀の歴史のバトンが、今、皆さんの手にあります。皆さんがこの学校の主役であるということは、非常に幸運で誇らしいことです。 私たちは上尾南高校の新たな歴史を創り出す必要があります。皆さんが、目の前のことに本気で取り組み、一日ずつ積み重ねていくこと。その一歩一歩が、そのまま本校の新しい歴史となります。
私の思いを視覚的にまとめた図を見てください。特に強調したいのは、「ベース(土台)を厚くする」ということです。
第一層、土台の基本は「①健康・安全」です。 特に、自転車の交通安全について毎回お話しするのは、皆さんの大切な未来を奪いたくないからです。今年度、既に30件以上の事故が起きています。安全という土台が崩れれば、夢も生活も一瞬で失われます。
第二層、第三層は、「②学校生活・生活習慣」と「③日常の授業」。 時間を守る、身だしなみを整える、「ありがとう」と素直に言える心を持つ、気持ちの良いあいさつができる。
第三層は、日常の授業を大切にすること。
そして、第四層は、「④進路活動」。1年生のうちから、将来の自分、未来を見据えることが不可欠です。この当たり前のベースが厚くなればなるほど、皆さんは「友達がこうだから」ではなく、「自分はこうしたい」と自分の足で立てる「自信」を手に入れることができます。 そして、いざ自分のやりたいことや進むべき方向が見つかった時に必ず助けになります。
そして、その厚いベースの上に、皆さんの「やりたい事」「本気の取組」を見つけてください。何を本気でやるかは、皆さん次第です。学校生活での柱として、6つの柱があります。「授業」「進路」「学校行事」「部活動」「委員会活動」「地域貢献ボランティア」
この四つの層が厚いほど、その上に立つ皆さんの個性という「柱」は、より高く、自由に輝きます。 目標がある人は、自分とのギャップを考え、道筋(ステップ)を工夫する。それが「目標に向かってステップを踏む継続」です。「やりたいことが見つからない」「自分には輝けるものがない」と思っている人はいるかもしれませんが、そんなことはありません。「日々の役割ややるべきことを真摯に果たし」ていれば、その活動の中で、自分なりの色が少しずつ見えてくるはずです。リーダーシップを発揮し仲間をまとめた時の達成感、困った人を助けた優しさ、周囲の人や自分の仕事に対して誠実に取り組んだ後の爽快感など。図にあるように、柱の色は人それぞれでいい。厚い土台(ベース)があれば、その上にどのような色の柱を立て、どう輝くかは、皆さんの自由なのです。
そして、そのことが皆さんお将来につながっていくはずです。
進路を決めるために一番大切なこと。それは「自分が何者なのか」を知ることです。 自分は何が好きで、何が得意なのか。それを知るためには、自分をさらけ出すような「本気の経験」が必要です。本気で取り組めば、成果が出ることもあれば、仲間とぶつかり合うこともあるでしょう。しかし、その「本気の葛藤」を通してこそ、皆さんは自分の輪郭を知り、自分という人間を形作っていくことができます。「誰かと一緒」という安心感から一歩抜け出し、本気で取り組む中で「本当の自分」を見つけてください。
よう一度言います。3学期は「0学期」。50周年という最高の舞台を飾るのは、皆さん一人ひとりの「自分なりの輝き」です。その輝きを本物にするために、今日からまた、土台を固める地道な一歩を始めていきましょう。 この一年が、皆さんにとって、歴史に刻まれる素晴らしい年になることを願い、新年の挨拶といたします。
令和8年1月8日 埼玉県立上尾南高等学校長 小茂田 佳郁