校長 秋元 俊一

  

 

「誠実」に、「自分らしく」 、「一人一人が輝く」 学校

 

本校は、まもなく誕生から半世紀を迎える46年目の歴史と伝統を誇る学校です。上尾市とさいたま市との境に立地し、緑豊かな環境に恵まれ、地域と連携した教育活動を展開し、地域から愛される学校として成長しています。約14,000人の卒業生は、上尾市周辺を中心とし、地域社会を支える人材として活躍しています。

本校の校訓「誠実」のもと、目指す学校像を、今年度から「自分らしく未来に生きる力を育てる一人一人が輝く学校」と改めました。個々の生徒を大切にすることを一層重視し、生徒の能力を引き出し、夢の実現を目指してまいります。

私たちは、「チームあげなん」で結束します。困った時、挫けそうになった時、一人で悩むのではなく、相談に乗ってくれる仲間や先生たちがいます。充実した高校生活を送り、一人一人がなりたい自分を探していく。その夢を叶え、羽ばたいていくことができるのが、上尾南高校です。

保護者の皆様、地域の皆様、卒業生の皆様の御支援、御協力を賜りながら、教職員が一丸となって教育活動を行ってまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

第17代校長 秋元 俊一

校長室たより

校長室たより

1年間のご支援に感謝

本日、1・2年生徒の修了式を行いました。令和4年度はあと1週間残しておりますが、生徒は明日から春休みとなりますので、今年度の行事はすべて終了しました。この1年間、本校を温かく見守り、御支援、御協力をいただいたことに、心より感謝申し上げます。

 

(修了式講話 抜粋)

新年度に向けての心の準備や、WBC(ワールドベースボールクラッシック)やワールドカップサッカーが私たちに与えたものについて話しました。

代表選手たちの苦境に陥っても決して諦めない姿勢。周りの仲間を巻き込み、持っている力を引き出させようとする仲間の存在。1日でも長く、このチームのメンバーと一緒にプレイしたいと考えていたことなどは、部活動や学校行事の様々な場面に参考になる。一体感を持って一生懸命取り組めば、お互いが高め合い、クラスの仲間と、部活の仲間と1日でも長く一緒にいたいという気持ちになり、意欲が高まる。頑張っている様子は、支援する保護者や先生方に感動を与え、そんな生徒の姿に対し応援が生まれる。当事者たちはますます頑張ろうと考え、結果、自分たちに返ってくることになる。

明日からの春休み、新しい1年をどのようなものにするのかを考えながら、今、追いかけていることに、がむしゃらに取り組んで欲しい。  (以下、略)

 

今年度は、コロナ禍で、様々な制限がありましたが、予定していた行事は中止とすることなく、すべて実施することができました。生徒たちは、工夫しながら学校生活を充実させていました。来年度も困難となる場面があるかもしれませんが、苦しい場面を乗り越えることで、生徒自身が自信をつけて誇りを持ち、一人一人が輝く学校になって欲しいと願っています。

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初釜と集団調理

茶道部の初釜にご招待いただきました。

コロナの影響で、茶道部としては、3年ぶりの開催とのことでした。講師の渡辺先生と2年生の生徒におもてなしを受けました。

 

 

 

 

 

 

先生からは丁寧に礼儀作法等を教えていただきました。厳かで貴重なひと時を過ごすことができ、先生と生徒に感謝申し上げます。

本校には、日本の伝統文化に触れることのできる茶道部、華道部、筝曲部があります。中には、男子生徒も活動している部もあります。それぞれの部で、生徒たちは講師の先生にご指導いただき、お作法や技術を学んでいきます。日本の伝統を愛する生徒の成長が微笑ましい限りです。

 

3年生のフードデザインの授業では、1年間の締めくくり、集団調理試食会でお食事をいただきました。

 

 

 

 

 

 

生徒たちは1年間の授業で学んだ知識を生かし、自分たちで献立を考え、日頃お世話になっている先生方におもてなしをしました。いわば卒業制作です。私がいただいたのは、ABCスープ、炒飯、エビチリソース、ロールケーキです。おいしくいただきました。

調理に携わった生徒の皆さん、ありがとうございました。

 

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3学期の開始

新年あけましておめでとうございます。旧年中の皆さまの上尾南高校の教育活動に対する温かな御支援と御協力に改めて感謝申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、本校では本日1月10日(火)始業式を行い、3学期がスタートしました。

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【校長講話(始業式)抜粋】

  地元新聞の誌面企画で、野球少年たちの心情を描いた小説「バッテリー」で知られる「あさのあつこ」さんの記事が掲載されました。

 (記事を基に話した概要)

・あさのさんは作家になるまでに回り道をしていること。

・高校時代は屈辱や挫折、悩みで見るものが灰色の風景ばかりであったこと。

・時間的に経済的に無駄を省く現代の効率主義に警鐘を鳴らしていること。

・回り道に意味がある。回り道を経験した人にしか見えない風景があると考えていること。

・一つの価値観に決めつけずに、自分の頭で考え続け、相手を認め理解しようとする姿勢が、豊かさにもつながると考えていること。 等

 

人は、迷いや悩みの辛さを感じる中で、人への接し方を自然と覚え、思いやりを持ち、心遣いができるようになり、自分自身も成長していくのではないでしょうか。

私たち大人は、皆さんに対して、先輩だから「こうした方がよい。ああしなさい。」と話します。それは、回り道の経験をしてきたから。皆さんには「私たちが味わった苦労や失敗をして欲しくない。」と思い、いろいろなアドバイスをします。しかし、そこで皆さんはどう考えるのか。それに従うのか、苦労する回り道もありなのか。結果は良いに越したことはないけれども、失敗することも大切です。失敗しながら成長していく、あれこれ掻き回して考え、一回りも二回りも大きくなっていくのが青春時代です。今がうまくいっていなくても、皆さんの人生は確実に豊かになっています。焦らずに、いま何を大切に行うべきことか見定めながら過ごしていきましょう。

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校長室たよりをご覧いただいている皆さん。ウサギ年のこの一年、本校もウサギのようにジャンプアップして、飛躍の年を目指してまいります。

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2学期終業式

 

県内のコロナ感染者数が増加し、11月下旬から本校でも感染により学校に登校できない生徒が増えましたが、幸い、学級閉鎖等の臨時休業等は行わずに2学期を終えることができました。2学期に予定していた学校行事もすべて行うことができました。保護者の皆様をはじめ、日頃からの本校の教育活動への御協力をありがとうございました。

さて、本校では、本日2学期の終業式を行いました。

【校長講話抜粋】

本校の校歌の作詞者である宮澤章二さんについて話します。埼玉県の出身で、クリスマスソング「ジングルベル」の訳詞者であること、地域の中学校の校歌の作詞もしていること、東日本大震災後のテレビCMで放送された 「心は誰にも見えないけれど、心づかいは見える。思いは見えないけれど、思いやりは誰にでも見える。」のキャッチフレーズで有名な人であること。

2学期に、本校生徒がこの心づかい、思いやりを形にして行っていたシーンがありましたので紹介します。

(中略)

「心づかい」や「思いやり」は、日頃から心にゆとりを持ち、周りの人とコミュニケーションを図り、相手のことを考えながら過ごす中で、自然と身についていくものです。困っている人がいたら、助けてあげられる。そんな「人」として魅力的な大人になっていって欲しい。冬休みは、様々な人と会う機会があるでしょう。いろいろな人と対話しながら、生きるヒントを吸収して、人生を豊かにしていって欲しい。

落ち着いて考える時間が増えると思うので、自分を見つめ直す時間としても、有効に使ってください。心と体の充電をしていきましょう。

生徒の皆さん、3学期に元気な姿で会いましょう。

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長距離走大会に参加して

11月10日(木)、11日(金)の2日間、本校の長距離走大会を開催しました。

コロナ禍でなければ、荒川河川敷で行うのですが、感染対策のため、体育の授業で、本校グラウンドと外周のコースで実施しました。

上尾南高校の行事では、毎度のことながら、生徒たち気持ちの温かさに心を動かされます。

どのクラスでも、応援の声が尽きないのです。体育の授業中なので、他のクラスからの応援は基本ありません。

では、なぜ応援の声が上がるのか。

それは、走り終わった人たちがゴールに向かってグラウンドを走る生徒に、あちこちで声掛けをしてくれているのです。素晴らしい生徒たちです。

私も出場させてもらいました。年を経るごとに少しずつ遅くなり、何とか完走できたというレベルです。そんな私に対しても、生徒たちは沢山の応援の声掛けをしてくれました。本当にありがとう。

そして、もう一つ。

3年生で、「スポーツⅠ」の選択者たちが、たまたま同じ授業時間に行われた1年生の大会。初めて参加となった1年生に対し、「頑張れ!」という激励の言葉をかけながら、伴走してくれていました。また、この時間は分校の生徒も参加しており、分け隔てなく走っていました。胸が熱くなりました。こうした生徒を育ててくれている先生方にも感謝です。

うららかな秋の一日に、感動を与えてもらい、ほっこりとした気分になっています。

 

 

 

 

 

 

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上尾かしの木特別支援学校との交流会

10月27日(木)、上尾かしの木特別支援学校で行われた交流会に生徒たちが参加しました。

この行事は毎年実施しており、本校からは、生徒会、箏曲部、吹奏楽部、音楽部、ダンス部が参加しました。

前半の部では、両校の生徒会の生徒が進行を務め、本校の部活動の各種発表を高等部の生徒さんたちに楽しんでもらいました。吹奏楽部の演奏では、演奏の際に拍手をいただき、ダンス部の発表では、体を動かしリズミカルに乗っていただきました。箏曲部は来月のコンクールに向けて、貴重な演奏の機会となり、音楽部は体全体で手話を使って歌っていました。各部とも心のこもった発表となり、生徒たちが頼もしく感じました。

 

 

 

 

 

 

     箏曲部の演奏        吹奏楽部の演奏

 

 

 

 

 

 

     音楽部の合唱      ダンス部のパフォーマンス

後半の部は、余暇活動の授業に参加させていただき、太鼓、手芸、歌唱(手話付き)、美術、バスケットボール、陸上(短距離)、フリスビーで交流を深めました。僅か1時間程度の活動でしたが、本校生徒が一緒にスポーツをした生徒さんたちと昔から知っている者同士のように打ち解けて話しているのにはびっくりしました。また、「思い出に残る体験をした。」「とても楽しかった。」という声も聴けて、意義のある交流だったと思います。

本校には、敷地内に今年の4月から上尾特別支援学校上尾南分校が開校しています。学校行事を一緒に行ったり、分校の生徒さんが授業で作ったパンを販売してもらったりと、日頃から活動を共にしています。こうした背景もあり、今日の交流活動を見ていても、生徒たちには共生社会の実現に向けた一層の理解が自然と進んでいるようです。

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校長室の窓から3

10月も下旬となり、爽やかな秋の日が続くようになりました。1年で一番いい季節を迎えています。

本日、中間考査が終了しました。午後には、部活動に励む生徒たちの声が校内に響き渡りました。吹奏楽の楽器の音、グラウンドで活動する生徒の声、やはり、生徒の活動があっての学校です。今日は改めて生徒の瑞々しい活力を感じました。

 

 

 

 

 

 

来週は、様々な行事が再開となり、芸術鑑賞会、特別支援学校との交流会等が行われます。また、大学・短大、専門学校に、学校推薦型選抜、総合型選抜で受験する3年生にとっては山場の時期となります。さらに、来月には、2年生の高校生活最大の行事である修学旅行が待っています。生徒の皆さん、頑張ってください。

 

「校長室たより」はしばらくご無沙汰していましたので、9月にあった出来事を紹介します。

職員会議が終わった夕刻の職員室で、職員から拍手が沸き上がりました。何だろうと聞いてみると、これまで内定をいただけなかった地域の企業から、内定の通知が届いたとのことでした。この内定をいただけた生徒については、私も7月に面接練習のお手伝いをしたので、気になっていました。その時は、面接練習を始めたばかりでしたので、高校生活で光る活躍を持っている生徒でしたが、アピール力に欠けており、企業の面接官から「うちの会社で一緒に働いて欲しい。」と思ってもらえるかは、まだ不安でした。その後、何よりも本人の頑張りで吉報を掴むことができたわけです。

本校は、「一人一人が輝き、夢を実現させる学校」となるよう教職員が一丸となって生徒を支援しています。今回の拍手は日頃から生徒を思う先生方の気持ちが形となって表れたものだと感じました。

 

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2学期始業式

校長講話から

夏休みの部活動報告と以下の話をしました。

【要旨】

(前略)

「2030〜2040年には、日本の労働人口の約半数が就いている職業において、人工知能やロボットに代替することが可能である」という野村総研の研究発表もあります。

AI化で、世の中の仕組みが変わってきている現状を踏まえて、高校生である皆さんが、今、何を学ぶのか。

それは、ここ数年よく使われる「主体性を身に付ける」という言葉に代表されます。言われたことを成し遂げるだけではなく、自ら考えて行動するということ。

さらに付け加えると、「想像力・共感力を身に付ける」ことが必要となる。課題は何なのか、解決するにはどうしたらよいのか。正解のない物事に対し、自ら考え、行動する。もちろん、周囲の人たちと関係を構築しながらです。これが、社会に出たときに求められる力でしょう。

皆さんに心がけて欲しいこと。まずは、知識・技能を身に付けてください。そして、その知識・技能を使って、探索・探究してください。両輪の学びが必要となっています。どちらが欠けてもだめです。

新学習指導要領の実施により、両者を意識した授業が行われています。2学期の開始にあたり、この点を意識して授業に臨んでください。

 それでは、皆さんにとって2学期が良いものとなるよう祈っています。

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校長室の窓から2

8月も間もなく終わろうとしています。

校長室の窓からは、連日、ヒグラシの鳴き声が聞こえるようになりました。気温のあまり上がらない曇天の日などは、昼間から鳴いています。少しずつですが、秋が近づいてきている。そんな気配を感じさせる今日この頃です。

本校は、大宮台地の西部の緑豊かな場所にあり、「花の丘農林公苑」や「西新井ふるさとの緑の景観地」に隣接しています。特に、「西新井ふるさとの緑の景観地」は、クヌギ、コナラ、シイ、アカマツ等を中心とする雑木林になっていて、昔ながらの武蔵野の景観を残しています。ヒグラシの鳴き声はこの場所から聞こえてくるわけです。

さて、これを読んでいる生徒の皆さん、夏休みは残り5日となりました。課題の進み具合はいかがでしょうか。たくさんの思い出が夏休みにできたことかと思いますが、9月1日から始まる新学期に向けて、残された課題はしっかり取り組んでおきましょう。

それでは、新学期に会えることを楽しみにしています。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校舎から見た本校グランドと「花の丘農林公苑」「西新井ふるさとの緑の景観地」

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生徒からの心強い言葉

夏休みに入る前に、女子バスケットボール部の3年生から、大会前に力強い言葉をもらいました。「『あげなん』で試合する。帰ってくるからね。」と。

本校HPで顧問から既に報告がありましたので、結果はご覧いただけたと思います。バスケットボールのウインターカップ南部支部予選が、7月16日(土)から7月25日(月)まで行われました。3年生にとっては最後の大会です。本校は、大会最終日の前日の7月24日(日)に会場校となりました。この日に試合をするには、2回勝たなくてはいけません。これが、「『あげなん』で試合する。帰ってくるからね。」の発言の理由です。

今年度の女バスが戦った試合は、初戦から強豪校と対戦し、勝利に恵まれていませんでした。今回の試合も自分たちの力に対して、半信半疑だったかもしれません。また、明るい生徒たちなので、話しかけてくれたときは喜ばせようと思っての発言だったのかもしれません。不安も大きかったことでしょう。しかし、見事に帰ってきてくれたのです。この日は、男子バスケット部も勝ち上がっていたので、男女で待望のホームゲームとなりました。最終日前日、男女両方の試合で生徒たちが一生懸命頑張る姿を応援することができ、他校の先生方からはとても羨ましがられました。

今回の大会をとおして、結果が不安であっても、自分の目標を宣言することは大切だと改めて感じました。周囲の人に目標宣言すると、周りから見られているので、逃げることができなくなります。自分思っている力を最大限発揮するよう努力しなければなりません。

女バスの生徒たちの「有言実行」。最高でした。目標宣言することの大切さを、生徒たちに教えてもらいました。

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