校長 小茂田 佳郁

 

    本校は、昭和52年に開校し、今年で創立49年目となります。校訓を「誠実」と定め、すべての生徒が何事にも心を込めて取り組み、さわやかな笑顔とあいさつのもとに、全力で高校生活を送っています。生徒の気持ちの良い挨拶は地域でNO.1です。これまで、地域に根付き、愛される学校として成長し、さらなる高みを目指しているところです。

 本校では、目指す学校像を「自分らしく未来に生きる力を育てる 一人一人が輝く学校」とし、緑豊かな落ち着いた環境のもとで教育活動を行っています。

 授業では、少人数学級編制や習熟度別少人数授業等で、丁寧に学習支援をしています。学校行事や部活動では、生徒が積極的かつ誠実に取り組むことで、個々の能力を伸長させています。

 また、主体的な進路実現に向けて、キャリア探究活動を通して、生徒の個性や可能性を伸ばし、系統的組織的な進路指導を行っています。

 個々の生徒を大切にすることを一層重視し、生徒の能力を引き出し、夢の実現を目指してまいります。

 保護者の皆様、地域の皆様、卒業生の皆様の御支援をいただきながら、教職員一丸となって、地域で活躍する人材を育成してまいります。

 今後とも、御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。

                                             

 

                                                                                                                                                                  令和7年

                                              第18代校長  小茂田 佳郁

                                                     (こもだ よしふみ) 

 

校長室の窓から

校長室の窓から

2学期始業式 校長講話

 

R8 2学期始業式スライド.pdf

皆さん、おはようございます。

 この夏は、突然の豪雨に見舞われる日もありましたが、皆さんに被害はなかったでしょうか。本日、誰一人欠けることなく、全員が無事に新学期を迎えられたことを、教職員一同、心から嬉しく思います。

 

 この夏休み、それぞれの場所で、進路実現に向けた学習や部活動、ボランティア活動など、実り多き日々を過ごしてくれた皆さんを、心から誇りに思います。

 

 さて、今年は本校が創立五十周年を迎える、記念すべき年です。

 (※ロゴのスライドを投影)画面を見てください。五十周年を記念して、素晴らしいロゴマークが誕生しました。「AGEO MINAMI」の文字、そして本校のマスコット「あげニャン」が可愛らしくデザインされています。ぜひ親しみを持って、この記念すべき年を学校全体で盛り上げていきましょう。

 

 ここで、本校の歩みを少し振り返ってみます。

 昭和五十二年四月九日、本校の開校式は、実は「大谷小学校の体育館」で行われました。当時はまだプレハブの仮校舎で、体育館もなかったからです。

 その後、地域の方々が「南高生のために」と、正門の左手に植樹をしてくださいました。それが、現在の「学校の森」です。本校の緑豊かな環境は、地域の方々の温かい支えによって作られたものです。

 

 この歴史の根幹にあるのが、開校以来、受け継がれてきた校訓「誠実」です。

 ロータリーにある「誠実」の石碑は、初代校長・田村説三先生の書によるものです。「一人一人を大切にし、地域に根ざす高校」として、この誠実の精神が、今日まで脈々と受け継がれてきました。

 

 そしてこの節目に、私たちは「一人一人が輝く学校」を目指しています。

 この言葉の根底には、一学期の終業式でもお話しした**「一(いっ)燈(とう)照(しょう)隅(ぐう)」**という教えがあります。

「一人一人が、今自分がいる場所で最善を尽くし、目の前の一隅を一生懸命に照らす。その小さな灯(ともしび)が集まることで、やがて学校全体を明るくしていく」という意味です。

 

 自分自身を磨いて輝かせること。そして、自分の輝きで、周りの一隅を明るくすること。つまり「自分の役割を果たす」ということです。

 皆さんが「目標に向けて一歩踏み出す継続」と、「日々の役割を真摯に果たす継続」の先にあるのが、この「一灯照隅」です。

 

 この「一灯照隅」の実践は、何も特別なことだけではありません。

 実は、私たちが毎回確認している「校門前での一時停止と左右確認」。これもまた、あなたという「一灯」が、上尾南高校の安全という「一隅」を照らす、立派な誠心の実践なのです。

 

 校門前へと向かう交差点は、敷地沿いの道路が優先のため、正面から来る自転車は「必ず一時停止」をしなければなりません。

 「慣れている通学路だから」と油断して通り抜けることは、自分だけでなく、仲間の命をも危険にさらします。あなたが一時停止をして、安全を確認する。その誠実な一歩が、後ろに続く仲間の命を、そして学校全体の安全を守る明かりになります。

 焦っている時こそ、あなたの中の「誠実」という灯を消さないでください。交通ルールを徹底することを、ここで強く約束してください。

 

 五十周年という歴史の節目に立ち会う誇りと、自他の命を大切にする「誠実」な心を胸に、この二学期、皆さん一人一人がさらに輝くことを期待して、私の式辞といたします。

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1学期終業式 校長講話

 R8 1学期終業式スライド.pdf

 この1学期、みなさんはどのような日々を過ごしたでしょうか。

今日は、このスライドのテーマでもある、本校の目指す姿「一人一人が輝くために」大切なお話をします。

【4月のお願い】

まずは、4月のスタートを思い出してみましょう。

校長先生は、始業式と入学式で、みなさんにこのようなメッセージを送りました。

1年生のみなさんには、「チャレンジ」「継続・積み重ね」「良いコミュニケーション」の3つを大切にしてほしい。

2・3年生のみなさんには、強みである「元気」「素直さ」「あいさつ」を活かして、「授業に主体的に取り組むこと」をお願いしました。

この1学期、自分なりにこれらを意識して過ごすことができたでしょうか。

 

【成長のためのロードマップ】

本校が最も大切にしている、みんなが成長するためのロードマップです。

一番下にあるのは「ベース(土台)」です。時間を守ること、身だしなみを整えること、気持ちの良いあいさつや「ありがとう」の言葉。そして健康や安全、毎日の授業。これが、学校生活すべての土台になります。この土台をコツコツと厚くしていくことで、その上にある委員会活動、部活動、学校行事といった様々な場面で、みなさん「一人一人の輝き」が生まれます。

そして、その主体的な行動の積み重ねが、最終的にみなさん「自分」の進路や、未来の幸せへと繋がっていくのです。

 

【3つの委員会の活躍】

この1学期、自ら「一歩踏み出す勇気」を持って、素晴らしい輝きを見せてくれた3つの委員会を紹介します。

〇 図書委員会です。図書委員会は、6月17日、桶川市のさいたま文学館で行われた「図書委員研修交流会」に参加してくれました。

他校の生徒が多く集まる緊張感のある舞台で、本校の図書委員は、そこで行われた「ビブリオバトル」の司会進行という大役を本校が任され、参加した生徒の中から自ら買って出てやってくれました。

「いつもの慣れた教室」から勇気を持って一歩踏み出し、他校の生徒を巻き込んで役割を果たしたその姿は、素晴らしいと思います。

 

〇 保健委員会です。連日の厳しい暑さの中、3年生の保健委員が6日間にわたり、お昼の放送で「熱中症予防」を呼びかけてくれました。

具体的な予防法や、もしなってしまった時の対処法を、ただ原稿を読むのではなく、全校生徒に届くよう自分たちの言葉で熱心に伝えてくれましたね。

同じ仲間の生きた声だからこそ、私たちは熱中症を身近なものとして予防し、お互いの安全を守ることができました。誰かのために自ら発信するその姿は、とても立派でした。

 

〇 体育委員会と担当の部活動のみなさんです。体育祭の朝7時30分に、体育委員と有志の部活動部員がグラウンドに集まって、黙々とライン引きや用具の準備をしてくれていた姿が、この写真です。彼らのこうした「見えない準備」があの熱狂的な体育祭を支えました。

本番では、ルールの誤解によるやり直しや失格といった予想外の出来事、思い通りにならないこともありました。しかし、それも含めて全力でやり抜いたからこそ、終了したときのみなさんの顔は、本当にキラキラとした充実感に満ちていました。

 

【一燈照隅】

「一燈照隅」、本校の目指す学校像、「一人一人が輝く学校」のもとになった言葉です。

「一隅(いちぐう)」とは、今自分がいる場所、自分の目の前にある役割のことです。

「一人一人が、今いる場所で、自ら光となって目の前の一隅を一生懸命に照らす。その小さな燈火(ともしび)が一つ、また一つと増え、集まることで、やがて学校全体、社会全体が明るく照らされる」という意味です。

 図書委員が燈した光が、読書というものに光を当て、本を好きになる仲間を増やす。

 保健委員が燈した光が、全校生徒の熱中症への意識を高め、つらい思いをする仲間を減らす。

 体育委員が燈した光が、体育祭を陰で支え生徒を熱狂させ、学校全体を元気づける。

 まさに、彼らがそれぞれの場所で燈してくれた「一燈」が、上尾南高校という「隅」を明るく照らし、学校全体を活気づけてくれたのです。

 その明るい光が、学校全体に広がった確かな証拠があります。

 校長室から見ていると、体育祭が終わったあと、日々の授業での皆さんの声が、より一層活気に満ちたものに変わりました。体育委員の中には、授業や部活動でも、仲間が元気のない時に「もっと声を出そう」と、自ら光となって周囲を照らし、引っ張るようになった生徒も見られます。

 日頃の地道な取り組みという「ベース」をコツコツと重ね、目の前の一隅を照らし続けたからこそ、あそこまで本気になれる舞台が生まれたのです。

そして、そこでの思い通りにならないこと、すなわち「壁」を一人一人が乗り越えることで、彼らは一回りも二回りも大きく成長できたのだと、私は感じました。

なぜ彼らは、この1学期にこれほど素晴らしい変化を遂げ、自分だけの輝きを放つことができたのでしょうか。

 

【成長曲線】

みなさん、勉強でも部活動でも、「がんばっているのに、全然結果が出ないな」と不安になったことはありませんか?

実は、人の成長というのは、「右肩上がりの直線」ではありません。

水が、九十九度まで温まっても見た目は水のままで、百度になった瞬間に突然沸騰して「気体」に変わるように、成長もまた、「がんばっても変化が感じられない、苦しい平坦な時期」をじっと耐えた先に、変化・飛躍は、ある日突然、訪れます。

 

【自分なりの挑戦 少しハードルの高い場所】

その変化の引き金、つまり100度目の熱を与えてくれるものこそが、勇気を持って挑む「本番という挑戦の舞台」です。

進路を決める就職試験や大学・専門学校への受験、そして、部活動の公式戦、コンクール、検定試験、ボランティアなど。これらはすべて、何が起こるか分からない、自分の思い通りにいかないハラハラする環境です。

いつもの慣れた練習(土台)から一歩踏み出し、その「本番」に自分を置くからこそ、私たちの脳も体もフル回転し、今までの限界を突破して、新しい自分へと生まれ変わることができるのです。

そして、挑戦することの本当の価値は、「良くも悪くも、ごまかしのない本物の結果が返ってくること」にあります。

上手くいけば、それはあなたの「一生消えない絶対的な自信」になります。

もし失敗して悔しい思いをすれば、それは「今の自分に何が足りないか」を教えてくれる、一番確かなヒントになります。

失敗したとしても、それは決してマイナスではありません。次に「どうすれば上手くいくか」を必死に考えるための、最高に強いエネルギーに変わるからです。

挑んだこと自体が、皆さん一人一人の土台を強くし、あなたを輝かせます。

明日から、長い夏休みが始まります。ベース(土台)を厚くし、一人一人が輝き、希望の進路を実現していくために、この夏、自ら「挑戦の舞台」を作ってください。

 

【夏休みの課題】

三年生の皆さん。いよいよ自分の目標進路実現のための勝負の夏です。十分な準備をして、各自のハードルを乗り越えてください。

一・二年生の皆さん。このまとまった時間がある夏休み、「あえてちょっと緊張する場所」「今の自分には少しハードルの高い場所」に飛び込んでみてください。

例えば、苦手科目の克服や進学準備のために一日○時間勉強すると決めて限界に挑戦してみる、好きな本、興味のある分野の本をじっくり読むなど自分なりの学習活動、部活動で今までよりワンランク上の目標を設定する、地域ボランティアに自分から申し込んで参加してみる。どんな小さなことでも構いません。

その自分なりの「挑戦の舞台」へ自ら飛び込んでみてください。

そこで得られる成功も、悔しさも、すべてが二学期以降のあなたの輝き、そして未来の進路へと繋がっていきます。

八月三十一日始業式の日、一回り逞しくなり、それぞれの輝きを増した皆さんに会えることを、楽しみにしています。(土台)を厚くし、一人一人が輝き、希望の進路を実現していくために。

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体育祭予行

 昨日の台風の影響で、1日順延となった体育祭予行。グランドコンディション不良のため、体育館、格技場、中庭や教室など工夫して、明日の体育祭の準備と予行を行いました。

       

上級生による下級生への競技説明前の打合せ      3年生が1年生に実演しての競技の説明

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1学期 始業式 校長講話

 新しい年度の始まりにあたり、皆さんに伝えたいことがあります。

 この春、本校の目指す学校像を「一人一人が輝く学校~自分らしく未来に生きる力を育てる~」と新たに定めました

 これは、皆さんがこの上尾南高校で、自分らしく輝き、将来を生き抜く力を育んでほしいという願いです。皆さん一人ひとりが個性や才能を最大限に発揮し、自分の光を見つけ、輝ける学校にしていきたい。ぜひ、この新しい学校像を心に刻み、日々の道しるべとしてください。

 

 この学校像を実現するため、学校としての新たな重点目標を三つ掲げました。簡単に紹介します。

一つ目は、『主体的な学びを支援し、確かな学力を身につけさせる』こと。皆さんの学校生活の中心である「授業」を通した学びです。

二つ目は、『キャリア教育を充実させ、主体的な進路実現を支援する』こと。皆さんの可能性を広げ、主体的に進路を考え、実現できるよう、学校全体でサポートしていきます。3年生は、いよいよ進路本番ですね。主体的に考え、希望の進路を実現してください。

三つ目は、『生徒一人一人が役割や居場所を持ち、そこで達成感や充実感を味わえるような活躍をし、そのことが自信と誇りにつながる。そんな安心・安全な学校』です。皆さんが安心して学び、居場所を見つけられる学校を目指します。

 

 これら三つの目標は皆さんの高校生活に大切ですが、特に皆さんの日々に直結する一つ目の目標、「主体的な学び」について詳しく話します。

私たちは、皆さんが確かな学力を身につけられるよう、魅力的な授業を展開できるよう努めていきます。だからこそ、皆さんも「主体的に授業に取り組む」姿勢を期待します。単に座っているだけでなく、自ら考え、疑問を持ち、積極的に参加する。そのために、予習や復習といった日々の準備をしっかり行い、授業に臨んでほしいのです。

 

 さて、この学校像と重点目標を達成していく上で、私は皆さんの素晴らしい資質に期待しています。それは、上南生が持つ「元気」「素直さ」、そして「あいさつ」です。

  まず「元気」です。皆さんの明るいエネルギーは、行動を起こす「ガソリン」であり、どんな困難な壁にぶつかっても、諦めずに走り続けるための「エンジンの力」です。

  次に「素直さ」です。皆さんの素直な心は、新しい情報や経験を「受け入れてみよう」とする柔軟な姿勢です。この素直さがあるからこそ、たとえ失敗したとしても、「これは自分の間違いだった」と正直に認め、そこから「どうすれば次はうまくいくのか」を深く反省し、学び取ることができます。

 世界的な自動車メーカーホンダの創業者である本田宗一郎さんも、「成功は、99%の失敗に支えられた1%だ」と残しています。「失敗は成功のもと」という格言の通り、素直に失敗と向き合うことが、皆さんの成長に繋がるのです。たくさん、チャレンジしてください。

  そして、「あいさつ」です。皆さんの明るいあいさつは、周りを笑顔にし、クラスや部活動、ボランティアなどで充実した人間関係を築く「コミュニケーション」の第一歩です。日々のあいさつを通じて、人とのつながりを大切にし、豊かな人間関係を育んでください。

 

 皆さんの持つ「元気」、「素直さ」、「あいさつ」は、この上尾南高校で主体的に学び、未来を切り拓く最適な特性です。皆さんは既にその素晴らしい素養を持っています。あとは、その素養を信じ、勇気を持って具体的な行動を起こし、それを粘り強く継続することです。

 

 以前も話しましたが、「継続」には二つの形があると、私は考えています。

 一つは、目標や夢を見つけた人のための「目標に向かってステップを踏む継続」です。その目標を達成するために必要な道筋や段階を具体的に考え、着実に実現へと向かってください。

 もう一つは、まだ目標が見つからない人のための「日々の役割ややるべきことを真摯に果たす継続」です。今、皆さんの生活の中心は学校で、その大半が授業です。授業に集中して取組む。そうした習慣を作ることが、今の皆さんの課題であり、将来、社会に出てから皆さんが仕事で、家庭で、充実した時間を過ごすための良い習慣となるはずです。この貴重な「学び」の時間を大切にしてください。

  繰り返しになりますが、授業に「主体的に取り組む」こと。予習・復習、集中、積極的に参加すること。そして、それを継続することです。そうした積み重ねの中で、きっと皆さんの「好き」や「得意」が見つかり、自分なりの輝きを見出すことができるでしょう。

 

 最後に、皆さんにとって一番大切な健康・安全のため、登下校での交通安全には十分気を付けてください。ヘルメット着用、正門前は、横からの道が優先です。正面からくる人は、一時停止して左右確認を徹底してください。

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修了式 校長講話

 皆さん、おはようございます。

 校庭の桜が咲き始めています。4月の入学式では、桜が満開でしたね。この一年間は充実していましたか。皆さんのこの一年間の努力と成長に、まず、敬意を表します。

  さて、修了式を迎えるにあたり、伝えたい大切なことがあります。それは、皆さんの安全に関わることです。

  今年度、本校の生徒が関係する登下校中の交通事故が、把握しているだけで30数件発生しました。これは、月に3件、各学年では月に1件、3年間で36件の事故が起きている計算です。各学年約240名ですので、3年間で7人に一人は交通事故に遭う可能性があります。これは大変憂慮すべき数字です。

自分の命は自分で守るという意識が重要です。自転車通学の皆さん、ヘルメットを着用してください。ヘルメットを持っている人はしっかりとベルトを締めてください。かぶっていてもベルトをしていなければ、いざという時に必ず外れてしまいます。特に、スピードの出るスポーツタイプの自転車に乗っている生徒は、より大きな事故につながる危険性があります。家庭に帰り、保護者の方にヘルメットの購入と着用についてご相談ください。

 

 この一年間、上尾南高校では、「一人一人が輝く学校」を目指し、「自分らしく未来に生きる力を育てる」ための様々な取り組みを進めてきました。その根底にあるのは、「誠実」という精神です。皆さんの「誠実」な努力が、今年の様々な輝きを生み出してくれました。

 

  委員会活動では、生徒会役員をはじめ、体育委員会、図書委員会、保健委員会などが活躍しました。部活動では、関東大会に出場した陸上部、県大会で活躍した男子バスケットボール部、男子バレーボール部、バドミントン部など。進路は、3年生のほとんどが進路を決め自分の目標に向かうことができています。日々の授業では、成績優秀者の皆さん、音楽選択者の発表、探究活動の発表など、学びを深めました。学校行事では、体育祭、文化祭、マラソン大会、球技大会で皆さんが躍動しました。地域の敬老会や上尾樫の木特別支援学校との交流といったボランティアにも積極的に参加してくれました。挙げればきりがありません。

 

  その中でも、特に輝いていた二人の生徒を紹介させてください。

  一人は、陸上部、男子棒高跳びで関東大会に出場した生徒です。彼は入部後、さいたま市の棒高跳びクラブに通い始め、高いレベルの中で練習に励み、県大会4位、見事関東大会出場を果たしました。関東大会では、最初のバーが自己ベスト記録というプレッシャーの中、最後の跳躍でバーを越え、次の試技へと進むことができました。粘り強く努力し続けるその姿勢は、「目標に向かってステップを踏む継続」を実践し、光り輝いていました。

  もう一人は、筝曲部に所属し部長として活躍する傍ら、様々なボランティアに参加し、生徒としても成績優秀者でもある生徒です。進路実現のため始めたキッチンカーのアルバイトでは、能登の復興支援イベントにも参加し、その仕事ぶりが認められオーナーを任されるまでになりました。夢の実現に向けて努力を重ねながらも、日々の活動や周囲の期待に応え、真摯に役割を果たす姿は、「日々の役割ややるべきことを真摯に果たす継続」を体現し、本当に素晴らしい輝きを放っていました。

  今、皆さんができること。それは、「良い準備」をすることです。

まず、皆さんの「ベース」を高めておいてください。日常を大切にしましょう。自分なりの目標、すなわち「旗」を見つけましょう。そのために、様々なことにチャレンジし本気で取り組んでみてください。

 

  3年生になる皆さん。いよいよ「進路決定の年」です。この春休み中に、自分が進むべき道を明確に定めましょう。就職を考えている皆さんは、どんな仕事に就きたいのか、そのための就職試験の準備を具体的に進めてください。専門学校を考えている皆さんは、どんな職業に就きたいのか、何を学び、どんなスキルを身につけたいのか。大学進学を目指す皆さんは、何を学びたいのかを明確にし、自分の学力、受験力の向上に努めてください。

この春休み中に、じっくりと自分の将来について考え、具体的な進路を定めてください。そして、夢の実現のために、具体的な行動を始めてください。

 

  2年生になる皆さん。皆さんは、新年度から上尾南高校の「学校の中心」として、リーダーシップを発揮することが期待されます。それぞれの場所で学校を盛り立て、自分を輝かせてください。コミュニケーション力やリーダーシップを磨いてください。

また、自分の高校生活を充実したものにしてください。主体的に授業に取り組むこと。準備をして授業の臨む、予習・復習の習慣をつけ、知識・スキルを高めてください。そして、興味のある分野を深掘りし、深い学びへと繋げてください。

 

  さて、いよいよ春休みに入ります。この春休みは、次のステージへ向かうための大切な準備期間です。健康に十分注意し、新年度に向けて心身ともに良い準備をして、4月8日の始業式で、皆さんの元気な顔を見せてくれることを楽しみにしています。

 皆さんの新年度を、さらなる飛躍の一年としましょう。

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卒業式 式辞

  卒業生の皆さん、卒業おめでとう。

 皆さんの卒業には、これまでの努力と、影で支えてくれた方々の温かな思いが詰まっています。特に本校の「創立五十周年」という大きな節目を迎えた年に、皆さんの新しい門出を祝えることを、私は、誇りに思います。

 皆さんの歩んできた三年間を振り返ると、そこには決して平坦ではない、しかし確かな歩みがありました。

三年前の入学式。まだコロナの影響が残り、全員がマスク姿でした。お互いの素顔も十分に分からず、不安と期待が入り混じった中で、臨んでいたことでしょう。

 しかし、その後の皆さんは、大きなエネルギーを見せてくれました。体育祭で見せた圧倒的な一体感と躍動する姿。生徒会や部活動で発揮された力強いリーダーシップ。そして文化祭や地域交流で見せてくれた、熱演とおもてなしの心。その皆さんの輝く姿は、今も私の心に強く残っています。

  今、私たちは変化の激しい、正解のない社会の中にいます。

よく「自分を持つ」ことが大切だと言われます。しかし、実際には「自分が何をしたいのか」「本当の自分とは何なのか」を見つけられずにいる人も多いはずです。これから社会に出ていく皆さんへ、門出に当たって三つの言葉を贈ります。

 

  一つ目は、本校の校訓である「誠実」という言葉です。

 私は昨年四月に本校へ着任し、皆さんの学校生活や、先生方の熱心な指導を間近で見て、この言葉の重みを改めて学びました。

 「誠実」とは、真面目で真心を持って人や物事に接することを指します。嘘偽りがなく、正直であること。そして相手への思いやりを持った態度を示す言葉です。

 経営の神様と呼ばれ、パナソニックの創業者でもある松下幸之助さんは、「誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。世の中にこれほど強いものはない」と言っています。自分探しに迷った時こそ、遠くを見るのではなく、目の前にある課題や、隣にいる友人に「誠実」に向き合ってみてください。

 誰に対しても自分から挨拶ができる、落ち込んでいる友人に声をかける。そんな日々の小さな誠実さを「継続」し、積み重ねていくこと。その積み重ねこそが、結果として、世界に二人といない「自分」という輪郭を作っていくのです。

 

  二つ目は、「良い準備」をすることです。

 これは、私が大学時代に恩師から教わった言葉です。サッカー部の顧問でもあった先生は、控え選手だった私にこう言いました。

 「チャンスはいつくるかわからない。だから、常に『良い準備』をしておけ。準備なき者はチャンスをつかめない」と。

当時の私は試合に出られない悔しさの中にありましたが、日々努力を重ねることができました。それ以来、私の中で「よい準備」が大切な指針となりました。

 

  三つ目は、心理学者の河合隼雄さんの言葉、「道草によってこそ、道の味がわかる」です。 

 現代は「時間」や「効率」が重視される時代です。しかし、最短距離でゴールを目指すことだけが正解ではありません。時にはうまくいかないこと、迷い、悩み、遠回りをすることもあるでしょう。

 しかし、その「道草」を食うことでしか得られない経験や、人の痛みがわかる優しさ、そして寄り道したからこそ出会える景色が、人生を豊かにしてくれます。「道草によってこそ、道の味がわかる」。人生を楽しみ、焦らずに、皆さんだけの歩みを大切にしてください。

  保護者の皆様、改めてこの十八年間本当にお疲れ様でした。

 今日、子育ても一つの大きな区切りを迎えます。これからは、お子様を信じ、一歩引いたところから温かく見守ってあげてください。最終的に自分の人生を切り拓くのは、自分自身です。その頼もしい自立を、どうか支えてあげてください。

 

  最後に、本校の目指す学校像「一人一人が輝く学校」の拠り所となる言葉、「一燈照隅(いっとうしょうぐう)」「一つの光も集まれば、隅々まで照らせる」を贈り、式辞を閉じたいと思います。

  平安時代の僧、最澄が遺したとされるこの言葉は、「一人一人が、自分のいる場所を照らす小さな光となれば、その光が集まり、やがて国全体、そして世界を明るく照らす大きな力になる」という意味です。

 皆さんがそれぞれの場所で、誠実に、自分らしくベストを尽くすこと。その小さな光の積み重ねが、必ず社会の力になります。

  皆さんの歩む道が、光り輝くものであることを心から祈念し、式辞といたします。

  

                                            令和8年3月7日

                                            埼玉県立上尾南高等学校長 小茂田 佳郁

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3学期始業式

3学期始業式校長講話

 

 皆さん、あけましておめでとうございます。令和8年の新しい年を、皆さんと共に迎えられたことを心から嬉しく思います。

2学期終業式での話を少し振り返ります。

・本気で取り組むための三つの気 「元気」「勇気」「根気」

・2つの継続「目標に向かってステップを踏む継続」

「日々の役割や やるべきことを真摯に果たす継続」

・成長は、根気強く続けた後に突然現れる

 

冬休み前、私は皆さんに「来年はこれを根気強く続けるという目標を立てよう」と宿題を出しました。「一年の計は元旦にあり」。自分なりの目標を立てたでしょうか。私は、「この上尾南高校を良い学校にしたい。」「多くの生徒が自分を輝かせるために、本気で取組、在籍した3年間で成長して卒業していけるような学校にしたい」という目標を持ちました。

目標を立てることは、自分の進むべき場所に「旗を立てる」ことです。旗が立っていれば、日々の生活で迷うことがあっても、どちらに進めばよいかがわかります。本校の皆さんは優しく素直ですが、時として「友達がこうだから」と、誰かの後ろをついていくだけになってしまうことがないでしょうか。しかし、この3学期は、他の誰でもないあなた自身の「旗」を立ててください。3学期はまとめの時期であると同時に、次の年度の準備期間、すなわち「0(ゼロ)学期」です。

 

 いよいよ今年、本校は創立50周年という大きな節目を迎えます。半世紀の歴史のバトンが、今、皆さんの手にあります。皆さんがこの学校の主役であるということは、非常に幸運で誇らしいことです。  私たちは上尾南高校の新たな歴史を創り出す必要があります。皆さんが、目の前のことに本気で取り組み、一日ずつ積み重ねていくこと。その一歩一歩が、そのまま本校の新しい歴史となります。

 

  私の思いを視覚的にまとめた図を見てください。特に強調したいのは、「ベース(土台)を厚くする」ということです。

 

 第一層、土台の基本は「①健康・安全」です。 特に、自転車の交通安全について毎回お話しするのは、皆さんの大切な未来を奪いたくないからです。今年度、既に30件以上の事故が起きています。安全という土台が崩れれば、夢も生活も一瞬で失われます。

第二層、第三層は、「②学校生活・生活習慣」と「③日常の授業」。 時間を守る、身だしなみを整える、「ありがとう」と素直に言える心を持つ、気持ちの良いあいさつができる。

第三層は、日常の授業を大切にすること。

そして、第四層は、「④進路活動」。1年生のうちから、将来の自分、未来を見据えることが不可欠です。この当たり前のベースが厚くなればなるほど、皆さんは「友達がこうだから」ではなく、「自分はこうしたい」と自分の足で立てる「自信」を手に入れることができます。 そして、いざ自分のやりたいことや進むべき方向が見つかった時に必ず助けになります。

 

 そして、その厚いベースの上に、皆さんの「やりたい事」「本気の取組」を見つけてください。何を本気でやるかは、皆さん次第です。学校生活での柱として、6つの柱があります。「授業」「進路」「学校行事」「部活動」「委員会活動」「地域貢献ボランティア」

この四つの層が厚いほど、その上に立つ皆さんの個性という「柱」は、より高く、自由に輝きます。  目標がある人は、自分とのギャップを考え、道筋(ステップ)を工夫する。それが「目標に向かってステップを踏む継続」です。「やりたいことが見つからない」「自分には輝けるものがない」と思っている人はいるかもしれませんが、そんなことはありません。「日々の役割ややるべきことを真摯に果たし」ていれば、その活動の中で、自分なりの色が少しずつ見えてくるはずです。リーダーシップを発揮し仲間をまとめた時の達成感、困った人を助けた優しさ、周囲の人や自分の仕事に対して誠実に取り組んだ後の爽快感など。図にあるように、柱の色は人それぞれでいい。厚い土台(ベース)があれば、その上にどのような色の柱を立て、どう輝くかは、皆さんの自由なのです。

そして、そのことが皆さんお将来につながっていくはずです。

 

 進路を決めるために一番大切なこと。それは「自分が何者なのか」を知ることです。  自分は何が好きで、何が得意なのか。それを知るためには、自分をさらけ出すような「本気の経験」が必要です。本気で取り組めば、成果が出ることもあれば、仲間とぶつかり合うこともあるでしょう。しかし、その「本気の葛藤」を通してこそ、皆さんは自分の輪郭を知り、自分という人間を形作っていくことができます。「誰かと一緒」という安心感から一歩抜け出し、本気で取り組む中で「本当の自分」を見つけてください。

 

 よう一度言います。3学期は「0学期」。50周年という最高の舞台を飾るのは、皆さん一人ひとりの「自分なりの輝き」です。その輝きを本物にするために、今日からまた、土台を固める地道な一歩を始めていきましょう。 この一年が、皆さんにとって、歴史に刻まれる素晴らしい年になることを願い、新年の挨拶といたします。

 

令和8年1月8日                                              埼玉県立上尾南高等学校長 小茂田 佳郁

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2学期終業式

2学期終業式校長講話

 

皆さん、おはようございます。 今日で、一年の中で最も長い2学期が幕を閉じます。今、皆さんの顔を眺めていると、4月の出会いや8月の始業式の時よりも、ずっと逞しく、引き締まった表情に見えます。この長い学期の間、皆さんが多くの経験を積み、自分自身を磨き続けてきた証拠です。

 1「本気で取り組もう」

私は4月に赴任して以来、「何事にも本気で取り組んでほしい」と言ってきました。本気で取り組めば必ず人は成長し、一人一人が輝けるからです。今日は、スライドを見ながら、その合言葉である「元気」「勇気」「根気」の三つの「気」を軸に、2学期を振り返ります。

 2「元気」

皆さんの元気は上尾南高校の宝です。体育の授業の活気ある掛け声、機敏な準備体操。そして全員が取り組んだマラソン大会と外周走。あの必死な激走と、ゴールを目指す真剣な眼差しは、私を深く元気づけてくれました。

 3「勇気」

これは日々の授業や地域との関わりの中にありました。最近の授業では、「仲間と協調した学び」や「友人との学び合い」が多く取り入れられています。正解が一つではない課題に対し、勇気を持って自分の意見を述べる。あるいは、仲間の意見を丁寧に聴き、考えを深める。こうした姿勢こそが、社会を生き抜くために必要な「勇気」です。 また、吹奏楽部、筝曲部、ダンス部の「敬老祝う会」での演奏と演技、バスケットボール部員有志の落ち葉清掃。これらも「誰かのために動く」という勇気ある行動です。その勇気が、本校と地域を温かく結んでくれました。

 4「根気」

盛り上がった文化祭、特に文化部の皆さんの発表やクラス企画、おもてなしの心は実に見事でした。あの素晴らしいステージや作品は、一朝一夕にできたものではありません。思うようにいかない日も、何度も練習や作り直しを繰り返した「根気」の賜物です。

 「継続は力なり」ですね。私は、継続には「二つの道」があると考えます。

 5「目標に向かってステップを踏む継続」

高い目標を定め実践すれば、必ず壁にぶつかります。努力しても結果が出ない時、多くの人は諦めます。しかし成長は、右肩上がりの直線では得られません。ある一定期間「根気」強く続けたあとに、階段を一段登るように突然現れるものです。向上を感じられない時こそ、やり方を工夫し「あと一歩」を続ける。それこそが目標を達成する唯一の道です。そして、進学クラスの生徒たちが考査前に自主学習に励んでいた「目標に向かってステップを踏む継続」の姿です。

また、陸上部の男子生徒が男子棒高跳びで関東大会出場を決めた快挙。これは、より高いレベルに身を置き、苦しい練習を日々積み重ねてきた圧倒的な「根気」が、大きな花を咲かせたものです。

 6「日々の役割や やるべきことを真摯に果たす継続」

毎日学校に来て授業にまじめに取り組む、クラスや部活動、委員会、清掃などの役割を真摯に果たす。こうした当たり前を誠実に続ける、継続です。 体育祭の前に、体育委員が朝早く集合して準備していました。こうした見えない努力のおかげで皆さんが体育祭を力いっぱい楽しめたのですね。

修学旅行の民泊先で、皆さんの挨拶や振る舞いが地元の方に絶賛され、どうしたらこんな良い子が育つのかと聞かれました。皆さんが日頃から培ってきた「誠実さ」が、旅先で自然と溢れ出た結果です。皆さんの誠実な歩みは、周囲の人々に感動を与えます。くじけそうな時があっても、先生方も私も、皆さんの努力を必ず見ています。

 7「地域の眼差しと命の尊さ」

皆さんに知っておいてほしいことがあります。それは、皆さんがどれほど地域の方々に愛され、守られているかです。 4月にあった自転車事故の際、近隣の畑の持ち主に対応をお願いしたところ快く目印のシール張ってくれ、上尾市では道路沿いの白線を引き直してくれました。また先日、大谷小学校の校長先生から、地域の方々の働きかけでUDトラックス社東側の道路に、歩行者優先の「グリーンベルト」が引かれたという知らせをいただきました。

これらはすべて、地域の方々が「南高生や地域の子供たちが事故に遭わず、安全であってほしい」と願って動いてくださった結果です。皆さんの命は、ご家族、我々教職員、そして地域の方々にとっても、かけがえのない宝物です。 冬休み中、交通安全には細心の注意を払ってください。グリーンベルトを見るたびに、自分たちが大切にされている存在であることを思い出してください。

 8むすび

明日からの冬休み、この三つの「気」を整理し、新しい年への「志」を立ててください。「来年はこれを根気強く続けよう」と自分と対話し、目標を立てるのです。また、年末年始は家庭での役割も大切にし、家族に感謝を伝える休みにしてください。

3学期は学年の締めくくりであり次への準備期間です。1月の始業式、誰一人欠けることなく、元気な笑顔でこの体育館に揃うことを約束しましょう。 以上をもって、2学期終業式の式辞といたします。                   

 令和7年12月24日                                      埼玉県立上尾南高等学校 校長 小茂田 佳郁

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9月の生け花

 華道部の生徒が、9月の生け花を持ってきてくれました。秋らしい色ですね。まだまだ、暑い日が続きますが、秋を感じられ癒されました。

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令和7年度 2学期始業式を行いました。

校長講話

 夏休み中の生徒と活躍

 3年生は、就職に向けて職場見学や面接練習に励んだ人、希望の学校のオープンキャンパスに参加し、目標をより具体的にした人もいるでしょう。また、進学に向けて、自分の未来を左右する大切な時期と自覚し、一日も休むことなく机に向かった人もいるでしょう。そうした努力は、必ず2学期以降の大きな力となります。

 部活動に情熱を注いだ皆さん。灼熱のグラウンドや体育館で、仲間と声を掛け合いながら技を磨いた日々。コンクールや発表会に向け、一つの作品を仲間と創り上げた文化部の皆さん。目標に向かって行った努力は、結果以上に、仲間と高め合った経験そのものが、皆さんの一生の財産です。

  学校の外で、ボランティア活動に参加し、地域の方々や地元の小学生と交流して社会貢献の意義を学んだ人たちもいます。また、生徒会副会長が上尾市のいじめ防止シンポジウムに参加し、市内の高校生代表として立派な意見を発表してくれました。

  これら一つひとつが、皆さんを人間として一回りも二回りも大きく成長させた、価値ある「夏の成果」です。どうか、自分自身がこの夏に得た学びや成長に自信を持ってください。

  勉強について1学期に課題があった人は、その克服に取組みましたか?

 また、自分の進路や将来について考えてみましたか?

  

 自分の将来を考え、夢や目標、やりたいこと等を考えるためには、自分が何者なのか、何が得意で、何が苦手なのかを知る必要があります。

  上尾南高校での3年間で、自分自身を見つけられるよう、本気の経験をしてください。

  2学期を迎えるにあたって、3つのことを話します。

 1 「勇気を持ってチャレンジをしてほしい」ということです。

 すぐ目の前にある文化祭では、クラス全体で一つの目標に向かう行事が待っています。これらは皆さんにとって最高の「チャレンジの舞台」です。

 何も、特別なことである必要はありません。クラスのリーダー役に手を挙げること。議論の中で、周りと違っても自分の意見を伝えること。まだ話したことのない級友に、自分から声をかけること。苦手だからと避けてきた役割に、あえて足を踏み入れてみること。これら一つひとつが自分自身の殻を破る、立派なチャレンジです。

  また、授業や探究活動でも自分の意見を発表したり、積極的に周りの友人と相談し、レポートをまとめることがあると思います。部活動でもより良い成果を得るため、試合で勝つために、難しい課題に挑戦したり、新たな技術にチャレンジしてください。

 もちろん、チャレンジには「失敗したらどうしよう」という不安がつきものです。しかし、本当の失敗とは、うまくいかなかった結果そのものではありません。本当の失敗とは、何もしないこと、挑戦から逃げてしまうことです。たとえうまくいかなくても、勇気を出して行動した経験は、皆さんの中に必ず残ります。

 2 勇気を育むために

 どうすれば不安を乗り越え、その勇気ある一歩を踏み出せるのでしょうか。ヒントを三つお話しします。

 一つ目は、「完璧を目指さず、小さな一歩から始める」ことです。どんな登山も、最初の一歩から始まります。「クラスをまとめよう」と気負う前に、まずは隣の仲間としっかり話してみる。その小さな成功体験の積み重ねが、大きな自信へと変わります。

 二つ目は、「『何のために』という目的を明確にする」ことです。「クラスのみんなに楽しんでほしい」「昨日の自分に勝ちたい」。その挑戦が、「何のため」「誰のため」なのかを確認してください。目的がはっきりすれば、不安は乗り越えるべき「課題」へと意味を変えるはずです。

 三つ目は、最も大切なこと、「一人ではないと知る」ことです。周りを見渡してください。ここには、共に汗を流す仲間がいます。アドバイスをくれる先輩や後輩がいます。そして、皆さんを全力で支える私たち教職員がいます。学校とは、安心して失敗できる場所です。困った時に誰かに相談すること、頼ることも、立派な勇気の一つです。

3 本気で取り組むことで自分がわかる

そうして育んだ勇気をもって物事に本気でぶつかった時、皆さんには何より大きな報酬が待っています。それが、「本気で取り組むことで、本当の自分がわかる」ということです。

 本気で取り組むと、普段は見えていなかった自分の姿が見えてきます。「こんなに粘り強かったのか」という自分の可能性。「実は人前に立つのが苦手だった」という、向き合うべき弱さ。「仲間の成功を、自分のことのように喜べる」という温かい心。これらは、本気で物事と向き合ったからこそ得られる、かけがえのない自己発見です。文化祭や体育祭は、壮大な「自己発見の実験場」です。結果以上に、その過程で「本当の自分」のかけらを見つけることこそが、皆さんを人間として深く、大きく成長させてくれます。

 最後に、最も大切な話をします。「命」についてです

 皆さんの命は、何にも代えがたい、たった一度きりの宝物です。そして、その命は、決して一人だけで輝いているわけではありません。家族や友人に支えられ、今、皆さんはここにいます。だからこそ、まず自分自身の心と体を、何よりも大切にしてください。そして同時に、周りにいる仲間のことも、同じように大切に想い、尊重してください。

  長い2学期、時には勉強や人間関係で、心が苦しくなる日もあるでしょう。そんな時は、どうか一人で抱え込まないでください。「悩みがあれば、誰かに相談してください」。悩みを言葉にして伝えることは、自分を大切にするための、非常に勇気ある行動です。この学校には、皆さんの話を真剣に聞く準備ができている先生方がいます。保健室の先生もいます。私たちは、いつでも皆さんの心に寄り添う準備ができています。

3年生は、進路を決定する正念場です。団体戦です。仲間と支え合い、最後まで走り抜いてください。2年生は、学校の中心です。リーダーシップを発揮し、学校全体を盛り上げてください。1年生も、高校生活に慣れ、いよいよ本領発揮の時です。主体的に行動し、多くのことに挑戦してください。

 さあ、2学期のスタートです。皆さんが多くのチャレンジを通して、自分でも知らなかった新たな自分に出会い、心身ともに健やかに成長していく姿を楽しみにしています。実り多き、素晴らしい学期にしていきましょう。

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